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第776回「好きな小説。」


FC2トラックバックテーマ  第776回「好きな小説。」


たまにはこういうのに答えてみようかな。

まず何つってもジョイス「ユリシーズ」だな。
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これは面白いよ。ストーリーは大した事ない(ってか事件らしい事件が起らない)んだけど、文体がいろんなもののパロディだったり、会話文と地の文の区別がなかったり、とにかく実験的手法と言葉遊びのオンパレード。
でも訳書で読もうとすると不完全燃焼かもね。
柳瀬訳は未完だし、三人訳は悪文が多いのと註だらけで読む気が起きない(でも1418の丸谷訳は眺めているだけでも楽しい)。
英語に自信があるなら原書を読んだほうが面白く読めるかも。
ま、おれは読んでないけどね。

「ユリシーズ」で思い出したけど「『ユリシーズ』の実験的技法で描く」って煽りのコルタサル「石蹴り遊び」も面白いよ。

最初に読み方の指示があって、1つは最初から56章まで通す読み方。
もう1つは73章からスタートして、指定された順に読んでいくもの。
コルタサルは「1つ目の読み方で読んだらそこで終っていい」って言ってるけど、2つの読み方をしないと小説全体を読んだ事にならないんだよな、たぶん。
ま、おれは本棚の肥しにしただけで、まだ読んでないけどね。

ジョルジュ・ペレック「人生 使用法」も面白いね。
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「ユリシーズ」が1904年6月16日なら、こっちは1975年6月23日の午後8時前。
パリのとある9階建てアパートの各住人と各部屋の家具装飾品置物小物、書籍雑誌の表紙絵にある風景家具装飾品置物小物の「これでもか」っていう描写。
人物描写は住人や前住人だけでなく先祖や妻の両親や客や読んでる小説の中の人物にまで及び、名前のある登場人物だけで2000人以上いる。
筒井康隆が「買い置くべし」っつってたけど、田舎の本屋にゃ売ってねーよ(笑)。
でもおれが8年いた大学の図書館にはさすがに置いてあったな。
ま、借りて読んだりしなかったけどね。

その筒井康隆って言やあやっぱ「虚航船団」だね。
51oXla-1LUL.jpg
気が狂っちゃった文房具達と1000年の歴史と文明を持つイタチ達の全面戦争。
戦闘シーンは無改行で視点がころころ替るわ言語実験は満載でお送りするわ作者は出てくるわ、もうカオス全開です。
文房具は全滅、イタチの文明も滅び、僅かにイタチが生き残り、コンパスとイタチのハーフが最後に決め台詞。
ま、おれは1章途中から流し読みしたからよく覚えてないけどね。

筒井の短篇で好きなのは沢山あるけど一番読みやすいのは「到着」だろ。
短篇というより超短篇なんだが、とにかく数秒で読了できる。そして数分間笑い転げられる。
工房の頃、これで20枚くらいの感想文を書いた奴がいた。それ何てデリダwwwww

「到着」に対抗できる海外作品っつったらやっぱアウグスト・モンテローソ「夢見るゴキブリ」だな。

20秒で読めて20分間笑い転げられる。
あ、異論はご随意に
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大まかな年齢は金城武と松嶋菜々子の間くらい。サイレントヒル県内でほぼ毎日塾講師、ときどきベーシスト。ツイートの殆どが意味不明でも許してください。大喜利はイプール @ypool_ogiri がやってくれます。グルジア文字と言わず非ラテン文字は何か好き。あとは地味に数学とスペイン語やってます。フォロー・リムーブはご随意に。

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